[Lab]:故障予測 パート4 (不良セクタの分布と増殖の関係3) – IUEC

いつも大変お世話になっております。
データ復旧担当(現:故障予測)の矢野と申します。

パート4 (不良セクタの分布と増殖の関係3):
昨日のパート3より、「不良となって読み書きできず、他への影響はない」から考えていきます。

他セクタへの影響がないのは、不良となったセクタが自分自身のみ単独で破損したことを意味いたします。これは、セクタを構成する磁性体の異常や剥離などが考えられます。このような場合は、あくまでも自分自身が破損しており、他への影響は起こりません。

ただし、そのような破損が出始めたということは、他にもそのような兆候が出始めているサインとも捉える事ができます。ただ、それはあくまでも単独のセクタ単位で破損の可能性が高まっているだけであり、多数のセクタが同時に破損する可能性とは結び付けられず、恐れている事態にはなりにくいです。通常のS.M.A.R.T.機能ではこのレベルを主に見抜くようですが、恩恵には中々至らないようです。(再配置カウントがこの例に相当いたします)

ところで、多数のセクタが同時に破損する可能性が高まるとは、 どのような状態を示唆するのか、具体的に考えてきます。
なぜならば、多数のセクタが同時に破損するという事は、データの損失に直接至ってしまうからです。
パート5より、より詳しくみていきます。
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故障予測 パート5 (大容量PATA/SATAのHDD SCSI/SASのHDD 不良セクタの違いを考える)へ続きます。

[Lab]:故障予測 パート3 (不良セクタの分布と増殖の関係2) – IUEC

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データ復旧担当(現:故障予測)の矢野と申します。

パート3 (不良セクタの分布と増殖の関係2):
不良セクタは複雑な原因で発生いたします。

不良セクタに関しましては、概ね3通りに分ける事ができます。

1:不良となって読み書きできず、他への影響はない
不良セクタの一般的な内容です。論理(通常)フォーマットにて不良セクタを含むクラスタへ使用不可のマークを与え、データの損失を防ぐ機構が各OSに備わっておりますが、この機構はこのレベルの状況を前提といたしております。つまり、これから説明いたします2・3だった場合、このような付け焼き刃ではデータ損失を回避できません。

2:不良となって読み込めず、徐々に広がる
広がるため、先ほどの使用不可マークでは全く追い付かず、データを損失します。

3:不良となって読み込めず、ヘッドクラッシュ
そのままですね。
ヘッドの破損を誘発してしまい、BIOSにも認識できなくなります。
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故障予測 パート4 (不良セクタの分布と増殖の関係3)へ続きます。

[Lab]:故障予測 パート2 (不良セクタの分布と増殖の関係1)- IUEC

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データ復旧担当(現:故障予測)の矢野と申します。

パート2 (不良セクタの分布と増殖の関係1):
S.M.A.R.T.が正攻法で使えない事実(パート1参照)がある以上、
別の手段を模索する必要が出てきました。

ところで、 データ復旧サービスではハードディスクの型番別に「不良セクタマップ」と呼んでいるバイナリで書き出されたデータを大いに活用いたします。
具体的には、不良セクタの位置、相互的な関係、種類、専用メソッドをまとめてバイナリにいたしまして、データスキャン作業へ組み込んで利用いたしております。
技術的な差が出てくるのは不良セクタの相互的な関係と、専用メソッドです。
相互的な関係を読み取り、その内容で専用メソッドの動作が多角的に変動いたします。
これにより、壊れかけのハードディスクでもより安全にセクタのイメージを取得できる訳です。

そこで、「不良セクタマップ」は不良セクタの位置をある程度予測できる機能があります。これを故障予測に持っていければ、S.M.A.R.T.に100%頼らずとも精度の高い予測が可能となるかもしれないと考え、早速試験的なプログラムからスタートいたしました。その着手がちょうど1年前の2008年9月24日です。 https://www.iuec.co.jp/

故障予測 パート3 (不良セクタの分布と増殖の関係2)へ続きます。

[Lab]:故障予測 パート1 (S.M.A.R.T.) – IUEC

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データ復旧担当(現:故障予測)の矢野と申します。

シルバーウィークより配置が変わりまして、
データ復旧作業専属から故障予測事業部担当となりました。
ただ、それでも半数(以上?)はデータ復旧作業も担いますゆえ、
故障予測専属というわけではありませんが、ブログを編集できる時間が確保できました。本日より詳細な情報を掲載できると思います。

パート1 (S.M.A.R.T.):
ストレージの故障予測では、
一般的にS.M.A.R.T.と呼ばれるコマンドを発行いたしまして、
指定の構造体へデータを書き込んでいただき、それを受け取る形式となります。
実際には、ストレージ(HDD,SSD)とユーザが扱うユーザモードの間にはWindows(カーネル)が存在いたしますので、直接ストレージへ発行できる訳ではなく、危険性の少ない至ってノーマルな方法でコマンドを発行します。
結局はWindowsの仕様通りに発行する手順を経由するはずです

受け取ったのち、S.M.A.R.T.の仕様通りに編集いたしますと、
仕様に沿った属性へ値が入ります。
この値をしきい値(故障と判断する値)と比較して故障予測が成立いたします。
・・いえ、成立するはずでした。

ところで、しきい値が存在するのに、
それら具体的な予測方法が一切示されておらず、なんか宙に浮いたまま現在に至っている、そのような受け取り方もあると思います。

そして、データ復旧サービスを通じて分かったことは、
障害を起こした直後のS.M.A.R.T.値、ほとんど当てにならないということです。
不良セクタが大量に増殖して初めて値が増加すると考えて過言ではありません。
しかしながら、肝心なことは不良セクタが大量に増殖してからでは遅いということです。

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故障予測 パート2 (不良セクタの分布と増殖の関係1)へ続きます。

[番外編] 長期保存にハードディスクが向いている?- IUEC

FromHDDtoSSDサポート・・長期保存にハードディスクは最適なのですか?
※ 本内容のご質問が相次いだため、 本ページにて解説させていただきます。

※ 結論から申し上げますと、長期保存には適しておりません。以下、図Aおよび図Bを拡大してご参照ください。

劣化を表す経年劣化計は0です。つまり、交換時期を既に過ぎております。
(重要なデータは50、さほど重要でない場合も20で交換します)

ところで、累積時間と電源投入回数をご覧ください。835時間&106回です。
そして、このドライブはIC35Lシリーズ(型番参照)なので、既に7年前のものです。
すなわち、はじめ数ヶ月(1日8時間で約3ヶ月半)使ったが、後は放置状態で保管されていたドライブですね。

定期的に、別のドライブにセクタ単位で引っ越しさせる使い方がベストと判断できます。

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[データ復旧サービス] 故障予測までサポートする新しい形 その3- IUEC

[データ復旧サービス] 故障予測までサポートする新しい形 その3

ハードディスクやSSDが壊れた状態というのは、
色々な状況が考えられ、それゆえ復旧手順も異なっております。
例えば、領域ごとなくなった場合と、
領域は残ったが中身を参照できない場合とは、似ているようで大きく異なります。https://www.iuec.co.jp/

[データ復旧サービス] 故障予測までサポートする新しい形 その2 – IUEC

[データ復旧サービス] 故障予測までサポートする新しい形 その2

ついうっかり、ファイルを削除してしまう機会は多いと思います。
そのような場合でもフリー復旧機能:ディレクトリ&クラスタスキャンで復旧できます。
(現在、調整中です。使い勝手を向上させ、リリースいたします)

実は削除しても、データ自体は残っております。
データを消すというよりは、見えない形にしてしまうのが「削除」です。
なお、その部分は解放されておりますので他のデータが使えます。
よって、復旧できるのは他のデータに上書きされてしまうまでとなります。
気が付いたら速やかに復旧することがとても重要です。

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[データ復旧サービス] 故障予測までサポートする新しい形 その1- IUEC

更新頻度が低く、大変申し訳ございません。
「故障予測までサポートする新しい形」の題材で更新していきたいと思います。
ハードディスク/SSD検査・故障予測・データ復旧 FromHDDtoSSD の詳細な設定方法も、こちらで掲載していきたいと考えております。
※ 故障予測機能とデータ復旧機能に関しましては、基本的には自動設定で運用できますが、詳細な設定をいたしますと、より一層動作が良くなります。 https://www.iuec.co.jp/

[データ復旧サービス] 故障予測までサポートする新しい形 その1

FromHDDtoSSD [その3] – IUEC

大変お世話になっております。

Ver1.2の方、予定より遅くなってしまい大変申し訳ございません。


非常に簡単な操作で完全スキャンをご利用いただけます。
まず、インストールは不要です。プログラム単体で動作いたします。
FromHDDtoSSD.exeを実行し、対象ドライブを選択、完全スキャンをクリックするだけです。細かい設定等は一切なく、全て自動調整されますのでご安心ください。

ただ、全セクタをスキャンする性質上、お時間を要します。
よって頻繁に実施できる検査ではなく、ある程度のインターバルをおいて行います。
HDDに加え、SSDにも対応いたしております。
※ SSDは現在データ入力中^^;)で、上の不良セクタ検知は有効ですが、
下の動作安定度は機種によっては正常でも乱れる場合がございます。
この点を解決するため、メーカ別に検査用データを用意して実行する「完全スキャン2」を製作中です。
また、折角の機会なのでHDDもメーカ別に検査用データを用意、精度を上げます。
完成次第、バージョンが上がりまして完全スキャンがこの「完全スキャン2」となります。

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次回へ続きます。

FromHDDtoSSD[その2] – IUEC

大変お世話になっております。

[HDD:不良セクタが出始める前に壊れてしまう事があるのでしょうか?]
不良セクタとは読み込み不能となったセクタを指しますが、
不良セクタの出始めが故障のサインではないのが大容量HDDの難点です。

容量の小さい頃(40GB未満)は、不良セクタが生じてから故障に至る可能性が高く、
不良セクタ監視でも差し支えなく運用できましたが、これは大容量HDDに通用いたしません。

大容量HDDには以下(図1)のような壊れ方がありまして、データ復旧サービスをご利用いただく方の大半がこの症状です。
※ おっと、まだ見方を説明いたしておりませんね。次回詳しくご説明いたします。
バックアップを見落としがちとなってしまうには訳もありまして、
故障の前兆がないから分からないのです。
では、次回はこのスキャンを実際に使いまして、調べてみましょう。 https://www.iuec.co.jp/

図1:

FromHDDtoSSD [その1] – IUEC

大変お世話になっております。

本日よりFromHDDtoSSDの細かい部分まで書いていきたいと思います。
※ 3日坊主にならないよう頑張ります・・。

[Ver1.2]
本日公開予定だったのですが、別の最終チェックが入ったため、
あと100時間ほどお時間を頂く形となってしまいました。
よって、5月16日になると思います。大変申し訳ございません。

[改善点]:完全スキャン2を実装
完全スキャンの結果を言葉でも提示できるよう改善いたします。
※ さらにメーカさん別に異なるスキャンを実施いたしまして、精度を上げております。

これから夏場。温度に注意するだけでも効果抜群です。
※ 先日、外気温が30度を超えたようです。それに合わせ温度計の方も・・

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Seagate製 HDDの不具合 その2- IUEC

不具合の確認から早2ヶ月経過です。メーカPCに組み込まれ、そのまま使われていたユーザ様に影響が出始めております。

障害内容は決まって「急に認識不能」となっております。
データ復旧をご依頼いただいたケースを分析し、まずは列挙いたします。

ロックに関しまして:

  • A,使用中(Windows)、急にブルースクリーン&再起動不可。
  • B,スピンアップ中、何度か再試行し、何とか認識する。
  • C,スピンアップ中、何度か再試行し、認識しない。
  • D,正常にスピンアップしたが、認識しない。
  • E,正常にスピンアップ、稀に認識する。

A or B(これが最初の評価)、それからC or D or Eとなります。

ケース1、Aが起きた場合:
まずブルースクリーンゆえ、Aの段階では何もできません。
そのまま再起動する流れとなりまして、次のステージへ進みます。
Eの「稀に認識する」が最終段階として残されており、
接続場所を変えたり、数日放置などで稀に認識する場合が含まれます。
ただ・・可能性は低く、難しいです。

ケース2、Bが起きた場合:
スピンアップ中、何度か再試行いたしますので、
すなわちBIOS認識まで時間を要するが、
何とか認識できる段階と考えることができます。
次のステージはC or D or E(認識不能へ一直線)ゆえ、
BIOS認識まで時間を要した場合は早急にバックアップした方が良さそうです。

続きます・・・

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X25-M 80GB(intel SSD)が到着 – IUEC

いつもお世話になっております。
担当の矢野と申します。
<11>ではミラーリングの危険性の続編だったのですが、
X25-M 80GB(intel SSD)が入手できましたので、こちらに変更いたします。
※ ミラーリングの危険性の続編は<15>あたりで・・。

無事入手いたしました。
MLCタイプの80GBとなっております。

見た目よりも重量感がございます。 早速WindowsXPといきたい所ですが、
折角ですので、初期不良調査を兼ねましてデータスキャン(DOSにて)を行いました。
(といっても、データを復旧する訳ではないので厳密にはセクタスキャンですね)

シーケンシャルリード:謳い文句通り安定いたしております。(80GB全スキャン)
シーケンシャルライト(全セクタ00h):安定いたしております。
シーケンシャルライト(乱数書き込み):転送レートに多少の変動(波)が見られましたが、概ね順調でした。

※ なお、HDDの場合は全て安定しております。
HDDにて変動が検出された場合は故障寸前(不良セクタ発生寸前)ですので・・。
書き込みの場合、同値(またはそれに近い値)が続く場合は安定し、
乱れてくると変動するような動きをみせております。
長い前書きで申し訳ございません。
現在、WinXPを導入中です。
※ (追記1)シーケンシャルライト(乱数書き込み)を10回ほど実施したところ、転送レートが安定してきました。

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今日がSSD時代の幕開けか – IUEC

ついにインテルのSSD(MLCタイプ)が発売のようですね。
到着次第、導入して・・
最初の作業は圧縮ファイルの解凍がスムーズに進行するか・・どうか。
ガンガン書き込んでも性能低下を起こさないかどうか。
公開されていた読み込み分布ではなく書き込み分布を知りたいし・・、
あとは不良セクタの発生とか?まあ・・手始めから一気に攻めたいと思います。

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ミラーリングの危険性に関しまして<追記> – IUEC

いつもお世話になっております。
担当の矢野と申します。
「<7>ミラーリングの論理障害」にてコメントいただきありがとうございます。

実は論理障害以外にも弱点がございますので、
2回に分けてお伝えできればと考えております。

>ミラーリングのHDDはやはり2台では安全性が不足がちなのですね。
>今後の購入の参考になりました。コメントいただきありがとうございます。

論理障害に関しましては、台数を増やしても防ぐ事ができません。
なぜならば台数に関係なく全て同じ内容が書き込まれるからです。
そのため、ミラーリング(2台)+手動によるバックアップ(1台)が万全です。
HDD3台にて1台分と非効率的ですが、データを護るためには重要な要素です。
ところで、ここでまた注意点がございます。
バックアップに手動ではなく自動タイプを利用すれば良いと考えがちです。

しかし、これも過信すると知らぬ内にデータが損失する結果に繋がります。

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