復旧不定期日誌193, 転送速度が大幅に低下したまま戻らない場合(※ 半端な容量のドライブに注意、ただし、以下ご参照) – IUEC

この症状は、半端な容量のドライブに多発する傾向がある物理障害となっております。
いわゆる「プラッタ片面落ち」と呼ばれるドライブで、
未使用となった面が存在するため、容量が半端となります。
※ 現在では、使用されていたヘッドの本数を調べて、片面落ちが存在する場合(奇数の場合)、
この症状を真っ先に疑うほどです。
なお、ヘッドの本数は開封せずに調査可能です。
ファームウェアの内部に、ヘッドの状態・抵抗などが格納されているためです。
※ 容量例:750GB,1.5TB,2.5TB,3.0TB等です。
ただし、容量だけでは確実には判断できません。
きりの良い容量でも、片面落ちの場合があります。そして、同じく本症状を出しやすいです。

片面落ちの確実な判断には、「使用されているヘッドの本数」を調査する必要があります。
容量ではありません。
■ 実は、型番および製造年月日が完全に一致していても、
使用されているヘッドの本数に偶数と奇数が存在しております。
すなわち「片面落ち」が「混在」しております。
※ 購入前に、使用されているヘッドの本数を調べる方法はありません(型番や製造年月日で判別不能)ので、
これは「運」です。
それでも、中途半端な容量は可能性が高くなりますので、
それらを避ける事により、片面落ちに当たる確率を下げることはできます。

https://www.iuec.co.jp/recovery/2/(最新:データ復旧成功事例(リンク先))に第二弾を公開いたしました。 このような壊れ方でも、絶対に、わずかなリバウンドが存在いたします。
その部分を上手く回収できれば、綺麗に復旧する事ができます。
逆に、下がり切った転送速度を戻そうと試みると、
最終的にはファームウェアを破損、逆に壊してしまいます。
なにとぞよろしくお願いいたします。

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