復旧不定期日誌163, ヘッドレストレーション(大幅に低下した転送速度を少しずつ回復させる機能)について

上のグラフは、先日(2016-0109)ご案内いたしました、転送速度の大幅低下を表したものです。
ここまで低下してしまいますと、現状のヘッドでは、まず戻りません。
しかしながら、低下した状態から少しずつ回復させてデータを取る方法(諦めるくらいならば、ですが)
が残っております。
この方法はお時間を要するため(成功率なども考慮)、
データ復旧サービスの方では内部ヘッド交換等の直接的な回復手法をとります。

なお、「少しずつ回復」と書きましたが、全部戻る訳ではなく、
エラー訂正がギリギリで可能な低水準のレベルです。

エラー訂正がギリギリな水準はどの程度か書きますと、
「本当に復旧されるのだろうか・・」と強く感じる位の低さです。
それでも進んではおりますので、そこは「じっと耐えるのみ」です。

※ エラー訂正が処理されればデータは綺麗に戻りますゆえ、
それを狙う形で戻していく、そういった制御となります。
なお、現状ヘッドにおける復旧率は、プラッタ枚数にもよりますが、
50%程度が目標です(これ以上は交換いたしませんと、厳しいです)。

この制御では、底まで低下した部分が少しずつ回復すれば成功で、
あとはゆっくりとデータを取り出す過程に移行します。
ただし、そう簡単には上がりません。
(これで上がるならば、現状ヘッドでも十分に復旧できるのです)
ヘッドレストレーションの注意書きに「相当なお時間を・・」と促しているのは、

数日ではなく、数週間を要する場合があるためです。

なにとぞよろしくお願いいたします。

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