ハッキングの原因となるおかしな鍵の他、鍵自体の問題まで到来か。
ビットコインの鍵は32バイトしかありません。ビットコインがこの仕様なので他のアルトもすべてこの状態です。なぜならビットコインの仕様(BIP)に合わせる必要があるためです。
Windows/Mac/LinuxやSSL/TLS通信で利用される鍵は年々大きくなって今では512バイト(4096bit)が推薦され、来年以降は推薦ではなく必須になります。
ではなぜ32バイトなのか。それは、14年前から変わっていないだけ(^^;)です。
そして、公開鍵・秘密鍵方式の暗号は、時間さえかければ逆から解けることが数学的にも示されています。そのため、Windows/Mac/LinuxやSSL/TLS通信はそれを警戒して鍵を大きくしているのです。
また、SSL/TLSは鍵の有効期限が年々短くなっていますね。なぜなら、それで鍵交換を促しているのです。同じ鍵を長い間使い回すのはやめましょうという啓発ですね。ところが、同じ秘密鍵で作り直されたら意味がないので、鍵のサイズを大きくすることにより、嫌でも作り直しになるわけです。
ちなみに秘密鍵を逆から解けるという意味は、そこに預けた資産がなくなることを意味します(^^:) そのため量子コンピュータはビットコインの脅威になっております。
ただ、ハッカーは量子コンピュータに期待などしておりません。そんなのよりも「おかしな鍵」です。それで当面、頑張れてしまうので、そっちで今後もハッキングなのでしょう。
