[コラム – the Dragons cave] [ハッキング対策手法] Web3.0ブロックチェーンに「認証局」を導入すると、どうなるか。「マルチシグ」ならどうか。

認証局の前に「マルチシグ」ならどうか、です。

マルチシグは複数の鍵の署名を確認するコンセンサスとなります。

まず非中央集権の場合です。
「おかしな鍵」は束ねることができますので、いくら署名を増やしたところですべて「おかしな鍵」なら意味がありません。コンセンサスは取れます。

次に中央集権の場合です。
一つの鍵だけ中央集権の管理にして承認を出せるようにすれば、そこだけは「おかしな鍵」ではないためコンセンサスを予防できます。しかし、その最後の承認を任された中央が、その他の鍵の正常性を判断することになります。「おかしな鍵」はハッシュでアドレスとなるため見た目では判別できません。非常にお時間を要する解析などが必要となってしまい、そのような鍵が大量に押し寄せてきたら対応できずに承認を出すしかなくなります。よって、コンセンサスは取れます。

以上より、「マルチシグ」では対応が難しいです。

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