本ブログでも取り上げておりますステーキングの分散性についてです。再計算しました。
結論から書きますと、時間の要素が複利の効果を生みクジラのコンセンサスの獲得量が徐々に他を圧倒していくアルゴリズムになっておりました。
例:クジラで全体の五分の一のコインを持つとします。長い時間が経過し、もしステーキングがコインの量に寄ったアルゴリズムであればコンセンサスの獲得量は約五分の一になるはずです。しかし実際には約三分の一まで上昇しています。時間の経過に対して単調増加モデルとなりますので長い時間を経過させると約二分の一に迫る可能性があります。コンセンサスの獲得が約二分の一にまで迫るのなら別の問題が出てきます。他にコンセンサスを取得できる手法が必要になってきますがステーキング専門ならば他に手段がありません。
ステーキングについては持っているコインの量よりもクジラになってからの時間の累積の方が大事です。なぜなら長期で所有してもらいたいという考えからそのようなアルゴリズムになっているとみております。そのため対象アドレスにあるコインを動かすと時間の要素はリセットされます。いわゆるステーキングのやり直しです。これならまだましです。
しかし、増加した分だけコインだけを取り出せる機能が実装されたらどうでしょうか。コインの量よりも経過時間の方が大事です。よってステーキングで増加した分のコインを取り出した位ではコンセンサス獲得量に影響はほぼないでしょう。ステーキングで増加したコインとコインセンサス獲得枠を同時に横取りできる、こんな感じでしょうか。ここからステーキング以外のコンセンサスを取り除いたら分散性が乏しくクジラ中心のブロックチェーンができてしまいます。
