[データ復旧サービス][21] ハードディスクを転倒

ハードディスクに大きな衝撃を与えると故障に至りますが、停止中と動作中では、その壊れ方に違いがあります。

停止中はプラッタの端にヘッド先端を退避させています。このため、プラッタとヘッド先端が接触していないため衝撃に対する耐性が向上しております。ところが、一カ所だけ弱い面がございます。それはヘッドの進入方向です。

その方向に限り、停止中でもヘッド先端がプラッタに飛び出てしまい、ヘッド吸着などの物理障害を起こします。

その方向とは、ディスク側の側面を下側に向けた方向です。ちょうど真上にヘッド先端の格納場所がきますから、その方向だけは弱いです。

動作中の衝撃についてはプラッタ上にヘッド先端を乗せている状況ゆえに、絶対に避けるべきです。ただ、最近のドライブは省電力設計でヘッド先端を自動退避させる機能が備わっております。そうすることで抵抗力を減らして節電する訳です。また、大きな衝撃が加わると同時にヘッドを退避させるドライブもあります。

ハードディスクは書き込み回数制限がなくシーケンシャルなら大容量で使いやすいです。大事に使えば5年以上持つドライブも普通に多いです。大事にしましょう!

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