復旧不定期日誌427, データ復旧ソフトウェアの使い方 その14 自動復旧の使い方5 – ブロックチェーン対応 ヤコビアンに乱数シード?用途は……使い捨てウォレットかな。ただ、それはこのご時世、厳しくなりましたね。ちなみに現段階ではnullptrなので、どの実装のコインでも「無効」です。

楕円曲線暗号については、
いよいよOpenSSLを外して、すべて「secp256k1ライブラリ」に移行します。
※ BIP66適用で、pubkeyについてはsecp256k1だったのですが、いよいよ全部となります。

ところでsecp256k1は「ライブラリ」なので、本来は、これをビルドしてリンクします。
しかし、中身に興味が出てきまして、いろいろといじっております。

そこで気になったのが、変換を行うオブジェクト(コンテキスト)の内部にある、ヤコビアンです。
そこに乱数シードが付属しておりまして、ヤコビアンの処理を変化させることができます。

ただ、nullptrで無効となっています。
この場合、このコンテキストに投入される四則演算やアフィン変換は、一定の結果を返します。
つまり、pubkeyが等しくなるわけです。

それで、これは何になるのか。
使い捨て用などに応用できそうな雰囲気があります(あくまで予測です)。
とにかく、これでOpenSSLとおわかれ……直前まで来ました。
※ 完全にお別れするには、あとBigNumの独自実装が必要です。
なお、それについては「ScriptNum」が付属しているのですが、PoSの演算に力不足でした。

それでも、これで階層型ウォレット(HD)や、
フレーズ覚えるだけで完全にウォレットを復元できるあの機能を実装可能となりました。
早急に対応いたします。

なにとぞよろしくお願いいたします。

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