復旧不定期日誌137, 昨日の続きです

いつもお世話になっております。開発担当の矢野と申します。

昨日の続きです。

SAS-RAIDが崩壊(リビルド待ち)の場合は、
先にバックアップを取れる余力が残っている場合も多いのですが、
SATAの場合は、そうでもございません。

RAIDを組み込むと言う事は、
同じタイミングで似た製造時期のドライブを組み込むことになります。
それを同じ負荷(データが分散しているため)で利用いたしますと、
重なるように故障する確率が高まります。
※ このため、RAIDの同時故障は「運が悪かった」のではなく、
はじめから、その確率が高いという認識が必要です。

それでもSASの場合、その場で留まる不良セクタ(磁性体剥離)が多く、
「すぐに」壊れる状態ではないため、リビルド前のバックアップが有効です。
しかしながら、SATAではヘッド系統までボロボロに壊れている場合が多く、
すぐに読み書き不能セクタが広がり(読み出し側が壊れているため)、
そのまま認識不能となる場合が多いため、
バックアップ処置よりも「復旧処置(ドライブの状態を考えつつ、データスキャンを入れていく方法)」
を先に行う必要がございます。
※ 認識不能になるリスクを抑え込みまして、
その前の段階でセクタのイメージを取り出す必要性がございます。

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