復旧不定期日誌389, データ復旧ソフトウェアの使い方 その2

削除されたファイルは、以下の2通りに分類されます。

1, 削除されたことを示すフラグが立てられる
2, 削除後、ファイル全体をゼロで上書きして消去

復旧可能となるのは、1番の場合に限ります。
データを列挙するとき、相手の属性を拝見します。
その際、フラグだけで削除されているか判断できるため、
最も処理が少ない「フラグ立て」で、ファイルの削除を行います。
もちろん、それだけでは、データ自体は残っているゆえに復旧可能となります。

ではなぜ、2番のような作業が行われるのでしょうか。
これには、SSDの動作ロジックに秘密があります。
まず、2番の処理が行われるのはSSDのみです。
そして、SSDは、内部のフラッシュの最適化を最大限に生かすため、
使われていない区分、いわゆるゼロクリアされたセクタを活用します。
よって、削除後はゼロクリアされている方が、
削除のコストは上がりますが、後々の動作は早くなる、という仕組みです。
しかしながら、データが確実に消えるため、復旧は難しくなっております。

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