復旧不定期日誌3, PC-98の整備 その3(グラボ編)

PC-98 その3 (GPU編) GeForce2 MX400 32MB

PCI接続タイプのグラボを利用いたします。
なお、PC-98用ビデオカードはVoodoo Banshee 16MBでそれ以降はありません。
しかし、Windows2000の場合、OSが制御を行います。
それゆえに、AT機用のビデオカードが使える可能性があります。

そこで、今回はじめてPC-98にWindows 2000を入れてみました。
ドライブ文字がAT機と同じです。
PC-98にWindows 2000を入れると、もうAT機ですね。

VGAGeForce2 MX400 VRAM-32MB

導入方法は簡単ではなく、相性があるようです。
最低条件として、Windows 2000が必須です。
Windows 95,98では、ハードに依存する部分が多い為、動かないようです。
次に問題となるのが、ビデオBIOSです。
AT機には必須ですよね。これが無いとビデオ自体が出ません。
しかしながら、PC-98にはこのような概念は無く、ビデオBOISは不要です。
逆に邪魔になる場合もあるようです。

今回、当方が使用したカードはGeForce2 MX400 32MB。
IO-DATAさんから出ていたモノです。型番はGMX4/PCI。
BIOSをいじる事無く、導入可能な良いカードです。
ドライバはリファレンスを使用します。nVIDIAから落としてきましょう。

1, PCIスロットに、ビデオカードを導入する。
2, ビデオカード出力端子と、抜かないRGB入力端子をVGAケーブルで接続します。
3, 電源を入れます。
4, Windows 2000を起動させます。

まず、ここまでは簡単ですよね。2項目目は以下の写真の通りです。

PC-98 その3 (GPU編)

■ この地点でドライバを導入してはいけません。再起動後、動かなくなります。

DispFlipというソフトを落として導入して下さい。
sysファイルをコピー後、レジストリをいじって動かします。
これはPC-98内蔵グラフィックから外部接続グラフィックへの切替を行えるというソフトです。
切り替えないといつまでも旧ビデオカードのままです。
自動切替よりも、手動切替を行うプログラムのショートカットを作成し、
それにショートカットキーを割り当てます。
これが一番良いみたいです。そのキーで切替が自由に行えます。

5, DispFlipを導入する。万一を考えて、手動にします。
6, 再起動しないで、リファレンスドライバをインストールします。
7, セーフモードで再起動します。
8, デバイスマネージャーから旧ビデオカードを無効にします。(削除せず無効)
9, 再起動します。
10, すると、Windows 2000 起動中のまま、画面が変わらなくなります。

画面が変わらなくなるのは、旧ビデオカードが切断されたからです。
切断後は信号が入らなくなるので、”起動中”のまま画面が変わらなくなるという訳です。

しかしながら、新しいGeForce2には信号が入っていますので、ここで切替を行います。
すると、しっかりとWindows 2000のデスクトップが出てきます。
※ ショートカットキーを割り当てないと、切替ができませんので、要注意です。

11, 先程のショートカットキーで切り替えます。
12, 解像度・色数を調整します。

これで完了です。ちなみに、マルチディスプレイは使用できません。

一番手前が、GeForce2 MX400 32MBです。

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