復旧不定期日誌111 [Lab]: 故障予測 パート10 (突然読み込めなくなったHDDを考える1)

いつも大変お世話になっております。
データ復旧担当(現:故障予測)の矢野と申します。

故障予測 パート10 (突然読み込めなくなったHDDを考える1)

つい先程までは正常だったのに、突然読み込めなくなる障害について考えてみます。
起動ドライブだった場合はブルー画面などのエラーでコンピュータがフリーズいたします。
よく、「ブルー画面=論理障害」という図式が存在するようですが、

ブルー画面と論理障害の間には何の関係もございません。
あくまでも致命的な修復不能エラーを示すもので、物理障害の場合も多々ございます。

外付けで運用されていた場合は、領域情報を含む先頭セクタが読み込めなくなりますと、
「フォーマットしますか?」などのエラーが発生いたします。

または、エントリを読み込んだ状態で各セクタへアクセスできなくなりますと、色々なエラーが発生いたします。
例:フォルダを開いたところ、中にあったはずのファイルが見えない、という感じです。

今まで見えていたものが突然なくなる訳ですので、このような不都合は必ず発生いたします、
といきたい所ですが、実際には、複雑な要因が絡みましてエラーが出ても放置される危険が潜んでおります。

ただ、これは致し方ないことでもあります。
使わない各ファイルのアドレスや繋がり方をメモリに入れておいたら大変です。
※ これに限らず、例えば重なったウィンドウも、重なった部分はメモリに保存されません。
あくまでも再描写で元に戻しております。

使う都度、探索して読み込むという性質です。
もちろん、ある程度は保持しておりますが、時間が経てばデリートされます。
つまり、読み込むという動作がない限り放置される場所も出てくる訳です。
例えば、長期保存ファイルのアクセス頻度は如何でしょうか?

故障予測 パート11 (突然読み込めなくなったHDDを考える2)へ続きます。

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