復旧不定期日誌109, [Lab]: 故障予測 パート8 (不良セクタの種類を考える1)

いつも大変お世話になっております。
データ復旧担当(現:故障予測)の矢野と申します。

故障予測 パート8 (不良セクタの種類を考える1)

前回までは不良セクタの広がり方をメインと捉えておりましたが、今回は別の見方を考えてきます。

不良セクタ自体の性質を考えていきます。
大雑把にみて、
読み書きできない・読み込みできない・
読み書きできる可能性が低い・読み書きできる可能性が高い・
読み込みできる可能性が低い・読み込みできる可能性が高い
この6種類は押さえたいところです。

1:読み書きできない・読み込みできない
同じようですが、その性質は大きく異なります。
読み書きできない場合は単純にそのブロックが壊れたと解釈できますが、
読み込みできない、すなわち書き込めるが読み込めないセクタは、
複雑な要因が絡んでおりますので、しっかりとその位置を見極め、
危険セクタではないかどうか判断する必要が生じます。

2:読み書きできる可能性が低い・読み書きできる可能性が高い
こちらも複雑な要因が絡んでおりますので、しっかりとその位置を見極め、
危険セクタではないかどうか判断する必要が生じます。

3:読み込みできる可能性が低い・読み込みできる可能性が高い
こちらは、既に危険と判断できる段階です。
例としてモータ焼け寸前などが挙げられ、
このような場合は読み込み不能セクタの位置がランダムで変化いたします。
よって、FromHDDtoSSDにて黄色ブロックが変化するようであれば、即交換です。
※ といっても、そのような場合はすぐに赤ブロックが出るよう設計いたしております。

故障予測 パート9 (不良セクタの種類を考える2)へ続きます 。

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