復旧不定期日誌108, [Lab]: 故障予測 パート7 (リビルド不可の事例を紹介いたします)

いつも大変お世話になっております。
データ復旧担当(現:故障予測)の矢野と申します。

故障予測 パート7 (リビルド不可の事例を紹介いたします)

ここで、RAIDが壊れたうえリビルドできなかった事例を少し紹介いたします。
※ テーマに沿った事例を少しずつ紹介していきたいと思います。
※ 徐々に不良セクタが進行するパターンの詳細は、前回のパート6をご参照ください。

その1:TeraStation 1.6TB RAID-5 エラーランプ点灯 リビルド不可

[採用されていたHDDはSATA 400GB × 4台 RAID-5なので1.2TBで運用]
※ブザーが鳴り響き、アクセス不可となる。
エラーランプが3個所点灯していたが、RAID-5なのでデータは簡単に戻せると思っていた。
しかしながら、リビルド自体受け付けず、何をしても操作を受け入れてくれません。

<なぜ?>
実際に拝見させていただいた結果、
2台に読み書き不能セクタ(不良セクタ)が拡散していました。
これら不良セクタには徐々に進行していった形跡がありましたので、徐々に不良セクタが進行するパターンにより、2台が徐々に壊れてRAIDが崩壊した例です。

その2:自作機 RAID-5 リビルド失敗
[採用されていたHDDはSATA 250GB × 3台 RAID-5なので500GBで運用]
※ RAIDカードのメニューから先へ進めなくなりました。
リビルドを思い立ち、メニューより操作したところリビルドが開始されました。
しかし、30%のところでエラー、やむなくデータを諦めるしかないのでしょうか・・

<なぜ?>
実際に拝見させていただいた結果、
こちらは3台に読み書き不能セクタ(不良セクタ)が拡散していました。
このように、徐々に不良セクタが進行する場合、RAIDはあまり役に立てないのが現状です。

なお、データ復旧方法は問題なく確立されております。
※ 全体的にPATA/SATAタイプのRAIDはデータ復旧をご依頼いただける数が多いため、
十分に最適化が進みまして綺麗に復旧できます。
※ ご依頼に関しましては、TeraStationをはじめLANDISK、
各メーカさんPCに標準搭載のRAID、自作機など多方面に渡ります。

故障予測 パート8 (不良セクタの種類を考える1)へ続きます。

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