復旧不定期日誌107 [Lab]: 故障予測 パート6 (大容量PATA/SATAをミラーリングで試しに運用してみる)

いつも大変お世話になっております。
データ復旧担当(現:故障予測)の矢野と申します。

故障予測 パート6 (大容量PATA/SATAをミラーリングで試しに運用してみる)

ミラーリングは同じ内容を2台に読み書きいたしまして、
1台が故障に至ってもデータを守れるという仕様です。

デメリットは2台同時に故障した場合、
データを損失する点ですが、前回パート5で記載いたしました通り、
徐々に不良セクタが進行する障害を抱えた場合も、ミラーでは守れません。

ところで、それら可能性は如何でしょうか。
2台同時に故障する可能性(PA)と、徐々に不良セクタが進行する可能性(PB)です。
PATA/SATAの場合はPA << PB、SCSI/SASの場合はPA >> PBです。
これがPATA/SATAとSCSI/SASに関する耐久性の違いです。

徐々に不良セクタが進行する可能性を大きく秘めたPATA/SATAを安易にRAIDにいたしますと、考えられないような大きなトラブルに発展する場合が多発いたします。

SCSI/SASの場合はPA >> PBより、
中途半端な壊れ方はあまり存在しないという観点が重要となります。
つまり、台数を増やせば、RAIDによるデータ耐性を十分なものにできます。

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