復旧不定期日誌70, 不良セクタが発生。そろそろですか? その3

よくご質問を頂く内容に、不良セクタに関する事柄が多く占めております。
不良クラスタとの違いとか、不良セクタ発生=寿命と考えるべきなのか、各方面様々な内容です。

<その3>使用可否の判断

<その1>で容量別に使用可否の判断が分かれている点に関してですね。
20GB以下の場合は、そのほとんどが磁性体に関する消耗なので、
不良セクタが生じても、その部分を回避する策を取れば意外と長持ちいたします

30GBを超えてくると、不良セクタを生じる原因が多種に分かれてきます。
つまり、磁性体に関する消耗であれば容量に関係なく使用できますが、
これが違った場合、非常に危うい状態となってしまいます。さらに、見た目からは判断できません。

不良セクタの分布やその他の調査から大よそ予測が可能ですが、
その手間を考慮致しますと、余程の物好きでない限りは使用しない方が良いです。
ちなみに、データ復旧の需要に関しましては、
原因が複雑に絡んでくる30GB以上から爆発的に増加しております。

250GB以上の場合は、万一の際に失うデータ量も大きく、
少しでも挙動がおかしいと感じた場合は交換を強くお勧め致します。
例えば、
※ 頻繁にフリーズする:メモリのエラーの可能性もありますが、大抵はHDDです。
※ 再試行を繰り返す:不良セクタの個所で何度も再試行しております。
※ 起動が遅い&チェックディスク等:ファイルシステムの破綻が近づいております。至急、バックアップを!

一息に壊れてしまう場合も多々ありますが、予兆を見逃さなければ助かる場合も多いと思います。
ただし、あくまでも上に挙げた症状を掴み取ってください。
これを予測するソフトなどに頼ろうとすると、既に「時遅し」の場合が多くなります。
ジャックな状態から復帰させたHDDをこれらソフトで測定させると、案外、面白い結果が得られます。

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