駆動方式で状況が大きく異なります – IUEC

現在流通しているHDDの駆動方式として、
CSS方式とランプロード方式と呼ばれる2種類が存在します。

CSS方式は最内周部に接触面積を減らす工夫がなされ、
その部分にヘッドを押し付け接触させて動作を停止させます。
回転を開始すると生じた風でヘッドが浮遊し、データ記録面を自由に動く事ができます。

ランプロード方式はディスク外部に設けられたランプと呼ばれる
ヘッドを格納する場所を利用します。
回転を開始すると、回転数が最大に達したと同時にヘッドが飛び出ます。
どちらも利点欠点がありますが、
正常な場合、大差はありません。

差が出るのは故障した場合です。
CSS方式の場合、ヘッドを押し付けて動作を停止させるため、
ヘッド損傷で故障した場合、さらに状態が悪くなります。
特に多いのが接触の衝撃でスライダが剥がれてしまう状態で、
スライダが剥がれると、それを支えていた鋭利な金属板のみとなり、
その部分がプラッタに押し付けられるのですから、傷だらけになります。
防ぐには障害発生後、電源を入れない。これしかありません。

酷い状態になると金属粉がHDD内部で積もっております。
このような傷が入るとデータ復旧は難しいです。

現在、CSS方式採用のHDDは以下の通りです。

デスクトップ用 Seagate製、WesternDigital製、Samsung製、Maxtor製

日立製以外のデスクトップ用は全てCSS方式です。
ランプロード方式の場合、ヘッド退避のときスライダがプラッタに吸付こうとする力に対し、
反対方向に大きな力が必要(これで剥がす)で、HDD安定動作に必須な吸付きに対して逆行する行為が必要なため、
色々な面で難しいのかもしれません。
実際、動作中の故障よりも、前回起動まで正常なのに突然動かない症状が多いです。
ヘッド退避の際にスライダをプラッタから剥がすのに無理が掛かり破損した線が濃厚です。

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Raptorランダムアクセス – IUEC

先日のRaptorでランダムアクセスを発生させてみました。
時間的には3分間連続です。徐々にスイングアームの振幅が大きくなるように設定しました。

ランダムアクセスで寿命が縮みますので、
実行中は色々な意味で複雑な気分。
時間が長いため、ファイルサイズ25MBほど。暇な方はどうぞ。

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窓付きのHDD – IUEC

WesternDigital製 HDD 窓付きHDD
上蓋のシールの出来が良くないため、批判的な記事が多いのですが、
別に気になる程度ではありませんし、折角の新しい試みがそのような記事で台無しになってしまうのが心配です。

上蓋に窓を付けた分、他で歪みに対する強度を補う必要があり、窓無しよりも少し高くなっております。

2019年1月追記:現在もこのドライブ、現役です。13年間、一度もおかしな動作はなく安定しております。また、何度調べても正常な状態を示しているため、あと5年は使います。窓を空けたため、頑丈に作りこんでいるのは間違いないみたいです。
上蓋に窓を付けた分、他で歪みに対する強度を補う必要があり、窓無しよりも少し高くなっております。
窓付きHDDと呼ばれているものです。
過去のスケルトンHDDと比較された記事が目立っていたのですが、
比較される段階の製品ではありません。動作保障していますし。
あのスケルトンHDDは観賞用です。
動いたとしても、歪みですぐに動かなくなるでしょう・・。
HDD蓋のビスはバランス良く締め付けてあり、開封しなくても緩めるだけで安定動作しなくなりますので、十分にご注意を。
特に緩めると一発で安定動作しなくなるビスは必ずシールで封印されています。
ラベルは裏側にあります。
その他は特にありません。
内蔵型なのですが、内蔵してしまうとね・・
USB変換が故障して捨ててあったケースを再利用。
電源部分は流用できますので。
パソコン本体上に固定。
現在の所、慣らし運転中です。
慣らしを終え次第、ランダムアクセスを発生させてみます。

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HDDから電子音が鳴る – IUEC

HDDが故障した際に発生する音といえば、カッチャンカッチャン、カコンカコン、パコパコ、カランカラン・・
これら物理的故障が起因の嫌な音。

Maxtor製HDDだけは、故障個所によって「電子音」が発生致します。
HDDから電子的な「ピロリピロリ」が鳴るため、かなり戸惑う方が多いです。
プラッタが回転できないと鳴るようです。
なので、ヘッドが壊れてもプラッタが回っていれば鳴りません。
物理的故障でも鳴る場合と鳴らない場合があるのはこの為です。

プラッタが回転できない状態はスライダがプラッタに張り付く 「吸着」が原因となります。
スライダ表面とプラッタは磨かれているため、お互い吸い付くように張り付きます。
それを回転で生じる風で阻害して浮遊するわけです。
寿命が近づくとこの「吸い付き」がなくなってきます。

何かしらの外的要因で回転数が浮遊に満たない値になると、くっついて取れなくなります。
モータの回転トルクは小さいので、自力で復帰はできません。
さらに、モータは回転しないとショート状態となりますので、基盤と電源装置まで故障(黒焦げ)する可能性もあります。
何度も電源投入は危険です。

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